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デジタルビジネス分野

即戦力として活躍できる人材を目指す。

デジタル社会の時代にあって、その変化の本質を捉えて 顧客価値にフォーカスした新しいビジネスを牽引する ビジネスイノベーター輩出を目指す。

教授からのメッセージ

教授 明神 知

クリエイティブな発想を養い
ビジネスに風穴を開ける存在へ

教授 明神 知

プロフィール
1978年 大阪大学基礎工学部制御工学科卒業
1980年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了<修士(工学)大阪大学>
主な研究業績
著書●「かんたん!エンタープライズ・アーキテクチャ」(共著)翔泳社、2004年、「仕事の流れで理解する 実践!SOAモデリング」(共著)翔泳社、2007年、「百年アーキテクチャ 持続可能な情報システムの条件」(共著)翔泳社、2010年、「情報サービス産業白書2015、2016、2017」(編著)日経BP、インプレス、2015年、2016年、2017年
学術論文●Activation of areas along railroad tracks (establishment of a safe and secure life support network)、Asia-Pacific System Dynamics Conference、2014年(共著)、モデルベースIT投資マネジメントによる百年アーキテクチャ構築、システム・ダイナミックス No.9、2010年、ProMAC2016、Security Hazard Map by Qualitative Sensitivity Analysis、Int. Conf. on Project Management, pp. 970-977, Nov., 2016(共著)

デジタルビジネスは急速に発展しています。先進国ではデジタル革命と称してITの技術を使って新しいビジネスを切り開こうとする動きが加速しています。
そこに大きなチャンスがあるからです。商品やサービスがあふれる今、当たり前のものでは売れず、人は感動とか、共感とか、心が動かないと買わない。そうした局面を切り開く可能性がITにはあり、そのアイデアを世界中が求めています。IT先進国のエストニア共和国やアメリカ・シリコンバレー、フィンランド、イギリスなどでは、いろいろなコンテストが頻繁に開かれ、良いアイデアにはプロトタイプ開発費用や商品開発の資金を投ずる仕組みができあがっています。シリコンバレーなどには、これに目を付けた“とんがった”人がたくさん集まっていて、彼らはエンジェル投資家のサポートを得て次々とスタートアップを成功させています。国の違いはもう関係なくなっていますから、皆さんにもぜひ挑んでもらいたい、アントレプレナーシップを発揮していただきたいと思っています。
私が担当する「実践IT経営論」では、まず企業で経営戦略を決定する立場の人が、このデジタル革命の時代にどうあるべきかを考察します。私が産業界でITに関するコンサルティングをしてきた中で感じたのは、多くの経営者は、ITのことは業者に任せておけば良いという姿勢で、経営者はいつまでもITを理解しないまま、結局、ITの戦略的活用が出来ず、任された業者はどうしても無難な開発に終始してしまいます。おかげで、欧米のIT技術者によく言われるのが、日本のシステム開発会社はクリエイティブではない。設計通り正確に仕上げるが、“とんがった”ことはできない。これは日本の大きな課題の一つです。そうした問題を解決するエンタープライズ・アーキテクトを育成するのが私の狙いです。エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)は経営者がきちんとIT経営マネジメントをするためのお膳立てとなります。いくつものソフトウェアを組み合わせ、どのような構造を作って、いかに経営に貢献するか、ビジネスもデータもテクノロジーも戦略的な構造設計が必要であり、考えられる存在であり、この存在こそが品質の高い、打たれ強いIT経営を生み出す決め手となります。
もう一つは「デジタル・ビジネス・メソドロジー」、いわゆる開発方法論を担当します。顧客のイメージを描き、洞察し、深層インタビューを通じてこだわりや価値観や行動のインサイトを探り、顧客満足度を上げる商品やサービスの開発に取り組み、その上でサービスデザイン思考を用いてビジネスモデルを創り、チャネル、活動、資金を考えます。シミュレーションには時間軸で全体を捉えるシステムダイナミクスをツールに使い、このビジネスモデルで本当に利益が上がるか、継続的に儲かるか、当面は赤字としても後に黒字に転じるかを推定し、開発投資の意思決定の後に具体的なアジャイル開発に取り組みます。すでに学部では実践し始めていて、大学院ではリアルなビジネスとして具体的プランを作成し、海外に持ち込みコンテストに参加するといったところまで進めようと思っています。
院生には、企業人として、あるいは起業に際して、ITを利活用することで何ができるか、現状では何が不足しているか、何を投資すべきかを高度なレベルで学んでいただきたいです。日本だけではなく、海外の優れた研究も参考にします。理論を覚えるだけの学修に留めず、企業の実例を見ながら実践的に、実学として、考えていきます。

教授 甫喜本 司

データの洪水から価値を生み出す
実践的解析手法の開発

准教授 甫喜本 司

プロフィール
1992年 北海道大学水産学部助手
2004年 博士(理学)東京工業大学
2005年 東京大学経済学部リサーチフェロー
2015年 北海道情報大学准教授
主な研究業績
Advances in statistical methodologies and their application to real problems, InTech, Rijeka, Croatia, 2017.
A non-homogeneous Hidden Markov Model for predicting the distribution of sea surface elevation, Journal of Applied Statistics, Vol.41, No.2, 294-319, 2014.
An angular-linear time series model for wave height prediction, Annals of Institute of Statistical Mathematics, 60, 781-800, 2008.

近年、企業ではデータ・サイエンティストと呼ばれる人材が注目されています。ビジネス上の問題解決のためにさまざまなデータの収集と分析を行うシステムを開発し、これを活用して新しい戦略を立てる人材のことですが、その数は現在不足しています。こうした人材は企業内で育成されることが多いのですが、私が目指しているのはこのようなデータ・サイエンティストを我が大学で育成することです。
IoTが急速に普及する現代の社会において、ビッグデータ=眠っている宝物=に基づいて、企業が生き残るための新しい戦略を生み出すことが期待されています。このような背景の下に、データ・サイエンティストに求められる仕事には高い期待が寄せられます。データはそれ自体を漠然と眺めていても何も語ってはくれませんが、データサイエンスの考え方や方法を導入しながらデータと積極的に対話することで、我々の気がつかなかった知識を語りかけてくる可能性があります。また、近年のコンピュータ技術の発展に伴い、データマイニング、BI、機械学習など、そのアプローチも急速に発展を遂げており、データに基づく高度な知識獲得の可能性はさらに広がっているといえます。
私の講義では、ビジネス・アナリティクスを念頭において、データに潜む情報を柔軟に読み取るための方法やコンピュータによる解析技術について学びます。その上で、このような技術をビジネスにおける解析方法として応用する実践面について学びます。院生には、手やコンピュータを動かして計算や分析を行い、様々な試行錯誤を繰り返しながら、データが持つ真の情報を読み解いていく力を身につけていただこうと考えています。
データを通してビジネスの問題を解決することがデジタルビジネス分野の中心テーマですが、私が育成したいのはそのミクロな局面です。私はかつて金融業界におりましたが、他社にないオリジナルな金融商品を開発するためには、新しいアイディアを発想する力と、それを数学的に表現し、コンピュータを通して検証する力が必要でした。ゼミナールは、こうした能力をバランスよく育成することを主眼としており、各自が関心をもつ実際の現象についてデータの整備や分析方法の開発を行いながら、独自のビジネスメソッドを構築することを目標とします。社会人の場合には、所属する企業における研究目標とデータに基づいて、目標を達成するための新しい方法やシステム開発を行うというミッションが想定されます。また、開発されたメソッドを用いて、何をどうすればビジネス上の問題解決ができるのか、あるいは新しいビジネス展開につなげられるか、といった点についても科学的に議論を積み重ねていきます。具体的な研究テーマとして、社会、経済、金融、自然における様々な現象の予測問題やリスクの管理方法に大きな関心を持っていますが、これに限るものではありません。知的好奇心を持ってチャレンジすれば、現象の新しい真実を発見できる可能性があります。夢を持っていただきたいですね。
私は大学に来る前にシンクタンクに勤務し、現実の諸問題を科学的な目線でみる経験を積んできたので、それも伝えたいと思っています。社会人経験者にはそれぞれに応じてより高い問題意識をもつための助言を、学部から上がって来る方には、会社でこのような技術を武器として新たなビジネス展開に結びつけることのできる人材となるように応援したいと考えています。
院生に期待することは、自分自身で発想し、情報を集め、見通しを持ちながら研究を進めていく、すなわち、主体的に知的活動を行うことです。大学院はあくまで自身の研究の場です。研究を完成させるためには、様々な障害を自分で乗り越えながらアウトカムを生み出す主体性と根気強さが要求されます。こうした要求に応えることのできるバイタリティのある研究者となるように支援をしていきたいと思います。

准教授 福沢 康弘

デジタルの世紀はアイデアが宝
成功のチャンスは身近にある

准教授 福沢 康弘

プロフィール
1990年 京都大学文学部 卒業
2013年 北海学園大学大学院経済学研究科修士課程修了 修士(経済学)
2016年 北海学園大学大学院経済学研究科博士課程修了 博士(経済学)
主な研究業績
●学術論文「韓国における韓紙産業振興のイノベーション・システム・モデル―江原道原州市の事例から」2016年9月 北海学園大学開発研究所『開発論集』98
「韓国の〈社会的経済〉とソウル革新パーク-その政策的意義と課題-」2017年3月 『北海学園大学経済論集』64(4)

私が担当する科目は「ITスタートアップ」です。「スタートアップ」という言葉には2つの意味があります。1つは文字通り「企業をスタートアップする」、つまり「起業」を考える、あるいは行うというものです。そしてもう1つの意味が、シリコンバレーなどで言われているもので、「世の中に新しい価値を生み出し、短期間で通常の企業の数倍という急激な成長を遂げる企業」です。このような意味の「スタートアップ」をIT・デジタル分野で追究しようという科目が、「ITスタートアップ」です。講義を通じて、デジタルビジネス分野における起業と、企業経営のダイナミズムを学んでいきます。
そのため、まずは会社を作ることに関する知識を学び、次いでビジネスを軌道に乗せ、持続的に発展させるためにはどういうことが必要なのかを、深いところまで追究していきます。並行して実際に起業を目指すことにも挑戦します。また企業の協力を得てビジネスの現場を体験するなど、私のこれまでの企業人としての経験や経営者とのネットワークも生かして、アイデアソンやハッカソン、企業課題解決インターンシップにも取り組んでいきます。
またユニークな試みとして、エストニア共和国のe-residency(電子居住権)を使った研究にも取り組みます。エストニア共和国はIT先進国で、早くからオンライン政府を立ち上げてe-residencyを発行しており、これを外国人にも開放しています。このe-residencyを取得すると、オンラインで現地に会社を作ることができますので、このシステムを利用して実際に会社を作ることを目指します。もちろん作るだけではなく、経営を維持し、持続的に発展させることを最大の目標として、ビジネスアイデア、組織管理、キャッシュマネジメント、会計、マーケティングといった知識を深め、実践的に学んでいきます。
デジタルビジネス分野は技術革新や変化のスピードが速く、いかに良いビジネスアイデアやビジネスモデルを生み出せるかが勝敗を分けます。厳しい競争にさらされている企業の話を聞き、ビジネスの現実を理解することも、この科目の重要な活動になります。企業は必ずしも理屈通りには動いていません。ビジネスは想定外のことがいろいろと起きて、複雑に展開します。そうした現実の厳しさ、泥臭さも学んでほしいと思います。私の講義はどちらかというとビジネスに軸足を置いた内容になります。私の経験を生かし、ビジネスの面白さを感じることのできる講義にしていきます。
大学院は研究を行う場です。研究者の卵として、院生に求める水準は高くならざるをえません。一方的に講義を聴いたり、教えられたことを単に覚えたりするということは、大学院での学びとは言えません。自らテーマを設定し、問題を発見し、その答えを導き出すこと-それが修士のあり方だと考えます。

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