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システムデザイン分野

システム、ネットワーク、情報処理の可能性を徹底追及。

システム設計の実践技術、ネットワーク技術、情報処理技術を徹底研究し、それぞれの国家資格に結びつく知識と技術の獲得を目指します。本学が誇る質の高い演習環境を最大限に活用し、理論を裏付けるスキルを持ったスペシャリストを育成していきます。

教授からのメッセージ

教授 内山 俊郎

大局的な視野と専門的な知識の獲得に
力を注いでいます

教授 内山 俊郎

プロフィール
平成元年 東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻修士課程了
平成19年6月 博士(工学)取得(東京工業大学)論文博士
平成元年4月 株式会社NTTデータ入社(開発本部)
平成3年10月 米国南カリフォルニア大学(神経回路工学センター)客員研究員(平成5年8月まで)
平成11年8月 通信・放送機構(現NICT)へ在籍出向(平成16年3月まで)
平成18年4月 日本電信電話株式会社 NTT研究所(転籍)
平成25年4月 北海道情報大学経営情報学部システム情報学科教授(現在に至る)
主な研究業績
著書●『わかりやすい情報システムの設計』 ムイスリ出版,2014年
『わかりやすいデータ解析入門』 ムイスリ出版,2016年
学術論文●“Color image segmentation using com-petitive learning”, IEEE Trans. on PAMI Vol.16, No.12, pp.1197-1206, 1994
“競合学習を用いた情報理論的クラスタリング,”信学論D,No.8, pp. 1633-1643, 2012

ICTが高度に発展し、デジタルビジネスやIoTが急速な広がりを見せる中で、システム設計者には大きな期待が寄せられています。そうした時代に対応し、院生に目指してほしいのは、理論とともに具体的な技術を身につけた人材であり、大局的な視野と専門的な知識の獲得です。広く深い知識、それはT型とかπ型とかいわれる知識の在り方で、このような力がこれからの社会では武器になります。
北海道情報大学の大学院ですから、そのコアには情報に関するテクノロジーがあり、それを無理なく手に入れられるのがメリットです。学ぶ設備も教員もチャンスも見回せばいくらでもあって、あとは院生となるみなさんの心がけ次第です。
私の担当講義は2つ。一つは「情報システム設計特論」で、情報システムの設計に関して学びます。いわゆる発想の部分の育成を目的としているわけですが、実際に仕事に就いた場合に、まるでプログラムができない人に仕事を任せられないわけですから、ある程度は技術的なことも身につけます。また、業界のトレンドも理解しておくことが大切です。従来型のウォーターフォール・モデルのメリット・デメリット、オフショアの近年の動向(中国から最近はインドへ)、海外から国内(とりわけ道内)へのニアショアという新たな潮流などについても把握していなければ、クライアントと健全(適正な価格や期間)な契約を結べませんし、システム制作のチームをうまくまとめることはできません。この授業の本筋である設計について、開発プロセス、アーキテクチャや仕組みなどの切り口から整理し、それぞれ重要と思われるトピックを紹介するのと並行して、今の企業とニーズなど国内外の背景とともに理解します。
もう一つの「データ解析特論」では、データ解析(主にデータマイニングとして)の基礎理論と実際の解析について紹介及び解説します。また、データ解析に必要な計算機スキルの向上と、データ解析が「その出来事の背後にある特徴や関係を明らかにする」ことの理解などを目指します。使用言語はC++ですが、事前知識としてはJava言語あるいはC言語が多少できれば十分です。行列演算ではEigenライブラリを用います。最初は目に見える具体的なデータを使って直感的な理解を図りますが、その後は多少規模が大きい(ビッグデータ)素材を用い、クラスタリングや行動ログデータの解析、レコメンド、文書データの解析など理論的理解に進みます。
我々指導陣は、少数精鋭の本学の特性を生かして、ある程度専門領域を勉強してきた方、興味を持ってこれから勉強しようとする方、一人ひとりの前提に合わせて指導します。自発的な取り組みを支援する一方で、適宜アドバイスを送るなどして各人のペースで着実に力をつけていけるようサポートします。どうぞチャレンジしてください、この情報社会の中で意欲を持って前進しようとする方を待ち望んでいます。

教授 谷川 健

社会で真に求められる、
考え提案する技術者の育成がテーマです

教授 谷川 健

プロフィール
1977年3月 名古屋工業大学工学部電子工学科卒業
1980年3月 名古屋工業大学工学研究科前期課程修了
1980年4月 ㈱SCC 入社
1991年4月 ㈱学習情報通信システム研究所出向
1998年4月 旧郵政省通信衛星機構委嘱研究員
2000年4月 北海道情報大学講師
主な研究業績
著 書●『Javaでオブジェクト指向開発する実践技術』(株)エスシーシー
学術論文●『衛星通信回線を利用した遠隔学習システムの開発』(共著)、電子情報通信学会論文誌Vol.j84-D-I,No.6,2001年6月

システムデザイン分野においては、みなさんに、新しい時代の“思考するするエンジニア”を目指していただきたいと願っています。私はそこに向けて3つの講義を開講しています。一つは「プログラミング言語論」で、簡単な言語処理系(インタプリタなど)の作成ができることを目的に、プログラミング言語の構文解析や意味解析について学びます。Rubyによるにプログラミングコードの実行を学ぶので、これで何かプログラミングを作成した経験があることが望ましいですね。二つ目は「実践プログラミング」で、フレームワークの技術を使いながら、ある程度の規模のアプリケーション開発を通して、構造的に優れたプログラムの開発手法を学びます。版管理、ビルドツール、Webアプリケーションの構築方法の理解を目指します。こちらはJavaでプログラムを作成するので、Javaを使ったプログラミング経験があることが望ましいです。そしてもうひとつは「実践アジャイル開発論」で、ビジネスの変化に対応したソフトウェア開発を行うための開発方法であるアジャイル開発方法について、その考え方、必要な基礎技術を学びます。具体的には、システム開発の現場で要求されるテストファースト、リファクタリング、ミーティングやドキュメントの作成といった基礎技術を体験するとともに、アジャイル開発で重要とされる考え方を理解します。演習ではプログラム開発環境としてEclipseを利用するので、その基本的な利用方法を予め学ばれていることを望みます。
院生には、専門知識と技術の獲得はもちろんですが、同時に、自分で調べ、自分で考え、発表する力を獲得することを期待しています。そのために、学部ではなかなか時間が足りずにできなかった英語で論文を読み最先端にふれるといった機会を積極的に設けることを勧めています。アンテナを広げれば引っかかる情報は増えますし、そうするとさらに詳しくなるチャンスが出てきます。情報の分野はほんの数年前とさえ比較にならないほど進化が早く、その動きは自ら意識して態勢を整えていなければキャッチできません。残念ながら、現場からは情報技術者は勉強しないといった声も聞こえてきて、それは日夜仕事に追われているから仕方がないともいえるのですが、これからは単純に仕事の量ではなく質=付加価値で評価されるように変わってほしいと思っていますし、私は本学でその現状を変える人材を育成したいと考えています。
システムデザイン分野の特徴の一つに、発表の場が多いことが挙げられますが、これも「考え提案する技術者」となって社会で活躍できるようにと願って設定しているもので、2年生になると学内外で3,4カ月毎に発表を行い、最後に公開発表会に臨みます。卒業生からはこれで随分鍛えられたという、ありがたい言葉をもらっています。いろんな意味で刺激があり、視野が広がるのが北海道情報大学の大学院です。本学の学生のみならず、他大学で学ばれた方や、社会人の方、探求心が旺盛な方々と出会えることを楽しみにしています。

准教授 廣奥 暢

ネットワークの環境設定から運用に至るまで
トータルな力を養います

准教授 広奥 暢

プロフィール
1989年3月 北海道大学工学部卒業
1991年3月 北海道大学工学研究科(電子工学専攻)修士課程修了
1994年3月 北海道大学工学研究科(電子工学専攻)博士後期課程修了
1994年4月~ 北海道情報大学経営情報学部(助手、講師、助教授)
2001年4月~ 北海道情報大学情報メディア学部(准教授)
主な研究業績
学術論文●『声道形状の3次元有限要素モデル作成法』

ネットワーク技術者はIT企業に限らず多くのフィールドで求められています。専門領域に特化したスペシャリストはもちろんですが、一方で、それと同じくらい、ネットワークの環境設定から運用に至るまでトータルに担当できる人が、実は必要とされています。大手企業以外では、そうした技術者の方が圧倒的に多く活躍しています。最近インターネットで“一人情シス”という言葉を見かけますが、これは一人で情報システムを何でもこなさなければならない技術者のことで、ネットワークの世界でもこうしたマルチプレイヤーがあちこちに存在しています。
システムデザイン分野においては、そういった状況を意識した学びが展開されています。私が担当する「情報ネットワーク」の講義では、この分野の想いを反映し、理論はもとより“実際に動かせる人”を育成したいと考えています。最初に、情報ネットワークとは何かという概念の再確認からはじめ、その上でプロトコルを理解し、プロトコル間の関係を俯瞰的に把握して、それを実践に役立てられる知識とスキルを身につけます。ケーブルの配置、ルーターの設置、インターネットの接続、通信回線の交換技術、通信の性能評価といったことも、実物を使い、基本的なところからはじめ、サーバー、アプリケーション、セキュリティといったところまで進めます。さらに具体的に挙げればLANやIP、TCPとUDP、アクセスサービス、移動体通信などまで、ディスカッションやプレゼンテーションを繰り返しながら研究していきます。理論として知っていても、実際にやったことがある人とない人では、イレギュラーなことに出くわしたりトラブルに見舞われた時の対処の仕方はまったく異なるはずです。しかしながら、大学院については院生が自主的に、好奇心に基づいて研究を深める場であると捉えていますから、授業と並行して自由に、おのずから見つけたテーマに関し、掘り下げていただきたいですし、私はそうした積極的な研究を応援したいと考えています。基本を確認しながら、応用に取り組む、そんなプロセスの中でこそ本当に身になるものが得られるということもあります。
本学は、環境に恵まれています。キャンパスをとりまく自然や、施設・設備だけではありません。例えば、学内のシステム制作に院生が携わるチャンスがあり、これまでにも物品貸出システムなどを院生が作っています。こうした経験をすると自信を持って社会に出ることができます。また、本学には企業の第一線で技術者として活躍してこられた方が何人も教鞭をとっていて、やる気になればいくらでも広く深く研究できます。私の実感でいえば、院生に対するサポートは他のどこよりも厚く、温かく見守ってくれますから、ぜひ我が大学院にみなさんの知的好奇心をぶつけてほしいですね、期待しています。

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