「北海道情報大学 現代GPフォーラム -e-Learningが教育を変える-」実施報告

■フォーラム開催概要

 北海道情報大学が文部科学省に採択された「平成17年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」選定プロジェクト「ITによるIT人材育成フレームの構築-学習者適応型e-Learningシステムの開発-」における取組の一環として、平成18年9月29日(金)に本学において「北海道情報大学 現代GPフォーラム-e-Learningが教育を変える-」を開催しました。

 本学の現代GP取組テーマである「学習者適応型e-Learningシステムの開発」は、学生個々の理解度・スキルの格差・理解度の格差を吸収し、学生一人一人のスキル・能力等の学習履歴情報を蓄積するラーニングポートフォリオを備えた、個々の学生にとって最適な教育内容を提示するシステムの開発を目的としています。

 本フォーラムでは、「e-Learningが教育を変える」をテーマとし、本学経営情報学部 冨士経営ネットワーク学科主任から本学の現代GPの取組紹介、また、(独)メディア教育開発センター 清水理事長、北海道大学大学院情報科学研究科 宮永教授、青山学院大学総合研究所eラーニング人材育成研究センター 玉木副センター長、(株)スキルスタンダード研究所 高橋代表取締役から、国内外におけるe-Learning事情、e-Learningの課題・現状等について、講演・プレゼンテーションを行っていただきました。


■日程等

日 時
平成18年9月29日(金) 14:35~17:40
場 所
北海道情報大学 松尾記念館講堂
司 会
北海道情報大学 副学長 嘉数 侑昇
参加者
合計 約310名
高校関係者3名,大学関係者4名,民間企業39名
学生216名,本学教職員47名,その他2名

 

■スケジュール

14:35~14:45
開会挨拶; 学長 井野 智
14:45~14:50
講演者紹介; 副学長 嘉数 侑昇
14:50~15:20
基調講演; 「ITによるIT人材育成フレームの構築-学習者適応型e-Learningシステムの開発-」
北海道情報大学 経営情報学部
経営ネットワーク学科主任 冨士 隆
15:20~16:00
招待講演; 「大学におけるe-Learningの課題と展望」
独立行政法人 メディア教育開発センター
理事長 清水 康敬
16:00~16:20
プレゼンテーション; 「協調をテーマとした北海道大学大学院のe-Learningシステム-NEXUS・・・次世代大学院e-ラーニングシステム」
北海道大学大学院 情報科学研究科
教授 宮永 喜一
16:20~16:40
プレゼンテーション; 「世界に通用するeラーニング専門家の育成プログラムの開発と普及」
青山学院大学総合研究所 eラーニング人材育成研究センター
副センター長 玉木 欽也
16:40~17:15
プレゼンテーション; 「ITSS V2、UISSの概要と活用のポイント」
株式会社 スキルスタンダード研究所
代表取締役 高橋 秀典
17:15~17:35
質疑応答
17:35~17:40
閉会挨拶; 事務局長 中居 聰士

■講演内容

・基調講演 14:50~15:20
「ITによるIT人材育成フレームの構築-学習者適応型e-Learningシステムの開発-」
冨士 隆(北海道情報大学 経営情報学部 経営ネットワーク学科主任)


 冨士学科主任からは、平成17年度文部科学省 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)テーマ6「ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Programの開発」部門において選定された「ITによるIT人材育成フレームの構築-学習者適応型e-Learningシステムの開発-」における概要説明、活動内容及びこれまでの成果等についての発表が行われました。

 

・招待講演 15:20~16:00
「大学におけるe-Learningの課題と展望」
清水 康敬(独立行政法人 メディア教育開発センター 理事長)

 清水理事長からは、政府が実施する遠隔教育(e-Learning)の取組への支援(現代GP等)について、また、日本国内の大学や、韓国やアメリカといった世界各国の大学におけるe-Learningの現状について説明をしていただき、また、(独)メディア教育開発センターが開発を行っている、能力開発学習ゲートウェイ(NIME-glad)についての紹介もしていただきました。

・プレゼンテーション 16:00~17:15
(1)16:00~16:20
「協調をテーマとした北海道大学大学院のe-Learningシステム-NEXUS・・・次世代大学院e-ラーニングシステム」
宮永 喜一(北海道大学大学院 情報科学研究科 教授)


 宮永教授からは、北海道大学大学院情報科学研究科で開発及び運営を行っている「次世代大学院e-ラーニングシステム」について発表をしていただき、e-Learningシステム「NEXUS」(Next-generation Extra University-education System)の概要や先進的な特徴について、デモを交えながら説明をしていただきました。

(2)16:20~16:40
「世界に通用するeラーニング専門家の育成プログラムの開発と普及」
玉木 欽也(青山学院大学総合研究所eラーニング人材育成研究センター副センター長)


 玉木副センター長からは、青山学院大学が平成17年度現代GPにおいて採択された取組である「eラーニング専門家の人材育成-世界に通用する専門家育成プログラムの開発と普及」における概要説明と活動内容、また、これまでの成果及び評価、今後の展望等について発表をしていただきました。

(3)16:40~17:15
「ITSS V2、UISSの概要と活用のポイント」
高橋 秀典(株式会社 スキルスタンダード研究所 代表取締役)


 高橋代表取締役からは、経済産業省が策定したITキャリアの共通フレームワークである「ITスキル標準(ITSS)」の活用の背景及びヴァージョンアップ版「ITSS V2」についての説明、また、「情報システムユーザスキル標準(UISS)」の概要や特徴について説明をしていただきました。

 

■フォーラムを開催して

 本フォーラムを開催したことにより、本学の現代GPの取組の活動内容やこれまでの成果等について、大学・高校関係者の方々、一般企業の方々、そして本学学生や教職員を含む、計300名を超える参加者に対し情報を公開することができました。
 本フォーラムに出席いただいた方々からは、「e-Learningの様々な工夫が興味深かった」「国内外のe-Learningの現状や問題点などの内容がためになった」「あまり聞く機会のない講演内容であり、質の高いフォーラムだった」といった感想をいただくことができました。また本学学生からは「e-Learningの開発に参加したい」という要望もありました。

 本フォーラムにおけるテーマを「e-Learningが教育を変える」としたことにより、現代GPの取組内容を紹介するだけのフォーラムではなく、“e-Learning”という大きな枠組みで、学内及び学外の5名の講演者の方々から、お話を聞くことが出来ました。
 e-Learningの専門家の方々にご講演いただいたことにより、本フォーラムの開催は、本学の現代GPプロジェクトにおける課題点である、e-Learningにおける著作権処理、e-Learning教材開発の簡略化やメンタリングの重要性等について改めて認識できる機会となりました。

 今後は、著作権処理に関するワーキンググループを発足する等、本フォーラムで再認識した課題について解決策を図るべく努めて参ります。今後も現代GP企画会議及び現代GP教育高度化推進協議会において、議論や意見交換を行いながら、来年度に控える完成年度に向けて準備をしていきたいと考えております。


   

 

 

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