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伊藤博之先生

情報メディア学部 客員教授
クリプトン・フューチャー・メディア社長 デジタルサウンドクリエイター

伊藤博之先生

PROFILE プロフィール
大学卒業後、公務員となるも1995年に起業しクリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立。効果音やBGM、携帯電話の着信メロディなど音に特化した事業を展開。2007年に発売した音声合成ソフト『初音ミク』が大ヒット。

担当科目

デジタルサウンド

先生に質問です!

Q
1.大学の先生になる前はどんなことをしていましたか?具体的にどんな仕事ですか?
A
国家公務員として北海道大学に勤務していました。学生の実験の補助や、プログラミングのスキルを活かして大学の学籍・成績管理システム運営をしていました。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社を設立したのは、学生の頃からやっていたギターやコンピュータミュージックの趣味が高じてです。自作の音源を、音楽雑誌を通じて「いりませんか」と告知したところ案外ニーズがあり、そのうちそのやりとりが多忙になってきて、それなら会社を立ち上げようということになりました。そのうち仲間が増えて、いろんな挑戦をするようにもなり、初音ミクを誕生させた以降は皆さんの知っている通りです。
Q
2.大学ではどんな専門分野を教えていますか?
A
『デジタルサウンド』を担当しています。この授業では、主にコンピュータを使った音楽制作の手法を学びます。制作した音楽作品はネットを通じて公開することが多いことを考慮して、授業では、ネットにおける創作活動のこと(UGC・CGM=ユーザー制作コンテンツ)の現状や、ボーカロイド『初音ミク』はじめ仮想楽器のこと、音楽産業の現状と課題、デジタル時代の著作権についてもふれます。
Q
3.具体的にどのような知識と技術が身につきますか?
A
私が担当する授業『デジタルサウンド』では、私のほかに2人の講師が各々の専門分野をベースに授業を進めます。そのうちの1人はDTM(Desk Top Music)というコンピュータで音楽制作するひと通りの流れを教えます。これによりデジタルコンテンツ制作の中でも特に音楽やサウンド分野の理解を深めることができます。もう1人は、ボーカロイド『初音ミク』や動画共有サイトなどのCGMサービスのこと、デジタル時代で自らコンテンツを生み出す側として知っておくべき著作権法について理解を深めます。
Q
4.その知識と技術は社会でどのように生かすことができますか?
A
コンピュータを使うことも、ネットを活用することも、すでに生活の中に定着しており、それらを使わない生活はもはや考えられないほどです。そんなネット時代を生きる我々にとって、自分で文章を書いたり、写真を加工してネットに投稿することは、ごく日常的な行為です。誰もが情報の消費者であると同時に生産者でもあるネット時代において、著作権法を知ることは大変重要です。特に将来コンテンツ業界に進むなら欠かせない知識です。
Q
5.卒業生はどんな仕事についていますか?
A
ITやコンテンツ関連の企業に就職している学生が多いです。でも、本学の授業はどんな分野の企業で働くにせよ必ず役に立つと思います。なぜならネットもコンピュータも、すでに特別なものなく社会に根付いているからです。ネットをあまり活用しない業界や企業に就職したときこそ、皆さんの知識はその会社にとても役立つはずです。IT分野に就職を希望しない学生であっても、IT知識をしっかりと学んで欲しいと思います。

MESSAGE 受験生へのメッセージをお願いします

スマホなどの情報端末を持つことが当たり前になり、いつでも情報を取り出せて、世界に向けて発信することさえできます。これにより、情報発信の担い手は、マスメディアから個人に急速にシフトし始めています。大手のメディアに頼らずとも、個人が自ら情報を発信して世の中に共感を伝えることができます。これは、北海道のような地方には福音です。本学の授業を通じて情報発信のリテラシーを高めて、多くの方が共感するデザイン、音楽、動画を制作する力をつけてください。

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