第16期生 H.H さん | 教育・研究 | 北海道情報大学
  1. 北海道情報大学TOP
  2. 教育・研究
  3. 大学院
  4. 修了者の声
  5. 第16期生 H.H さん

第16期生 H.H さん

Q1. 大学院ではどのような研究をしていましたか

大学院では、プログラム理解支援を目的とした可視化ツールの改良に取り組みました。特に、プログラミングが苦手な学習者でも処理の流れを追いやすくなるように、可視化の表現方法を改善し、さらに可視化の途中で「次に何が起きるか」などを問いかける質問を提示する仕組みも検討しました。

研究の結果、可視化表現の改良は概ね良好な手応えが得られました。一方で、質問提示の設計には改善の余地があり、学習支援の難しさも実感しました。成果の一部は学会で発表し、研究内容を外部に伝える経験も得ることができました。

Q2. 進学を決めたきっかけは何ですか

進学を決めたきっかけは、もともと大学院に進学したいという思いがあったことに加え、指導教員との出会いが大きかったです。また、学部在学中に大学院の授業を履修できる科目等履修生制度を通じて、大学院での学びの雰囲気や研究の進め方を具体的にイメージできたことも後押しになりました。

大学院では、専門性を深めるだけでなく、より広い視野で物事を捉えられるようになりたいと考えていました。

Q3. 在学中に印象に残っている経験はなんですか

印象に残っているのは、深夜まで大学に残って同期と作業を続けたことや、院生室にあるルータやサーバなどの機材に触れながら遊ぶように学べたことです。知識として学ぶだけでなく、実際に手を動かして理解が深まる環境は、大学院ならではだと感じました。

一方で、研究は順調なことばかりではありませんでした。当初考えていた研究内容やアプリケーションが、大手企業の無料アプリとしてリリースされたことで、研究計画を全面的に見直す必要が生じました。そこで得た学びは、諦めずに考え続けること、そして「思いついたアイディアは、すでに検討され尽くされていることも多い」という現実です。だからこそ、独自性をどう作るか、何を価値として提示するかを粘り強く考える姿勢が鍛えられました。

Q4. 現在の業務において、大学院での経験はどのように役立っていますか

現在は大学教員として教育・研究に携わっています。大学院で得た経験は、技術的なスキルに限らず、課題を見つけ、仮説を立て、検討し、改善するという一連のプロセス全体が、現在の業務の基盤になっています。

企業に勤めていた頃も、技術そのもの以上に、複数の解決策を比較しながら最適解を探す姿勢や、根拠を持って説明する力は、大学院での経験が土台になっていました。そして大学教員となった今は、その積み重ねが教育内容の設計や学生指導、研究活動の進め方に直接つながっていると感じます。

Q5. 大学院進学を考えている方へメッセージをお願いします

技術や、学部で学んだことをさらに深めて、知識・技術を「武器」として磨きたい人に、大学院は特に向いていると思います。研究は一人で抱え込むと行き詰まりやすいので、在学中はホウレンソウ(報告・連絡・相談)と、先生や支え合える仲間の存在がとても重要です。

研究や修士論文の作成を通じて得られるのは、専門性や技術だけではありません。調べる・深く考える・検討するという力は、他では得難い重要な力で、どのような進路でも確実に役に立ちます。迷っている方も、まずは興味のある分野の教員や研究室に相談し、「何を深めたいのか」、「どんなことをしたいのか」を言葉にしてみてください。