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理事長メッセージ
AI時代の高等教育：人間性を軸にした進化
PROFILE
- 理事長
- 西平 順
昭和54年北海道大学医学部医学科卒業、 横須賀米海軍病院研修医、北海道大学医学部内科学第二講座医員。
昭和59年～60年米国ノースカロライナ州ウェイクフォリスト大学ボウマングレイ医学部リサーチフェロー。 平成4年北海道大学医学部中央研究部講師、平成10年北海道大学医学研究科分子医科学助教授。
平成18年北海道情報大学教授、
平成28年北海道情報大学副学長、
令和3年北海道情報大学学長。
令和7年学校法人電子開発学園理事長。
研究領域（医学博士）：糖尿病、肥満、腸管免疫、臨床栄養
北海道情報大学は、平成元年の創立以来、情報社会の発展を支えるエキスパート育成を理念とし、教育、研究、地域貢献に注力してまいりました。本学は、未来社会で活躍できる技術と知識を持つ人材を育てるべく、情報産業、エネルギー産業、健康医療産業、宇宙関連産業、金融機関、教育機関など、多岐にわたる分野に人材を輩出しています。
生成AI技術の進化に伴い、高等教育は新たな局面を迎えています。生成AIの導入は、教員と学生に知的ツールを提供し、教育の可能性を拡大する一方で、倫理的課題をもたらしています。本学では、「人間中心の教育」を礎に、AI技術の意図的かつ倫理的な統合を目指し、教育の未来を切り拓いています。
特に、教育の中心には常に人間がいるべきであるという原則を重視しています。教育者はAI技術の利用者であると同時に、その設計者であり、教育現場の新たな地平を切り開く主導者でなければなりません。学習データの偏りや不平等を排除し、より包括的で公平な学習環境を構築することは、私たちの使命であり責任です。
生成AIを適切に統合することで、学生中心の教育システムの向上、学習環境の多様性の促進、大学運営の効率化など、さらなる進化が期待されます。このような未来を実現するためには、技術革新を超えた思慮深い対話と実践が求められます。本学は、情報教育のパイオニアとして、人間性を尊重した教育を推進し、社会全体の進展と発展に貢献してまいります。