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2024.04.30
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JCF学生映画祭で武藤樂さん入賞

 全国の大学生らが制作した作品を出品する「第17回JCF学生映画祭」学生アワードで、情報メディア学科(当時2年)の武藤樂さん監督の「母さんの『か』」が、3月の最終選考で入賞しました。応募作113点中、入賞以上は6点のみ。武藤さんは監督デビュー作で、ともに制作した級友たちと喜びをかみしめています。授業で作った短編で、指導教官の島田英二教授は教え子たちのスピード快挙に驚いています。

 映画祭は若手の発掘、育成を目標にし、大学生や専門学校生の作品が対象。歴代の受賞監督は卒業後、プロの現場で数多く活躍しています。今回は「夢は続く~【卒業と門出】」がテーマで、6作品が1次審査を通過、3月に鹿児島県奄美大島などで最終選考や上映会などが開かれました。

 入賞はグランプリなどに次ぐ3作で、武藤さんは「初監督で入賞はイメージできていませんでしたが、クオリティーの高い映画祭での入賞はメンバー全員の自慢ですし、自信につながりました」と笑顔です。

 賞状を手に映画祭の入賞を喜ぶ武藤さん
    「母さんの『か』」の一場面

 受賞作は、母を亡くし、希望を失いかけた兄弟が、おふくろの味のカレーを思い出し、その味を試行錯誤しながら再現していく過程を通じ、母の愛情、家族を愛する大切さをかみしめ、前を向いて生きていく姿を描いた、15分弱の短編です。

 十勝管内芽室町出身の武藤さんは高校時代から映像に関心があり、北海道情報大学に進学。1年生でドキュメンタリー映画制作にかかわり、チームで仕上げる映画作りの魅力に引き込まれました。2年生後期、授業の「映像制作プロジェクト」で、級友9人とともに今回の短編制作に挑みました。監督、脚本を担当し、撮影、音声などの制作陣、出演者たちとも意見を交わしながら、4カ月ほどで仕上げました。

 「作品への思いを考えるのが好きで、監督の役割に惹かれました」と武藤さん。「チーム内で意見が異なったことも話し合いながら、全員の思いが表現できた作品」と充実感でいっぱいです。島田教授によると、学生としてレベルの高い映画祭の一つで、北海道情報大学からの応募は初めてでした。「参加することで得るものがあると出品を勧めました。一気に入賞とは」と活躍を喜び、「武藤君たちのチームは熱量がすごかった」と評価しています。

 3年生に進級した武藤さんは「音楽に凝るなど、いっそう思いや意思を伝えられる新たな作品作りをしていきたい」と作り手としてさらなるステップアップを目指しています。

 島田教授は、入賞作を披露する機会を検討していきたいとし、「関心がある学生や情報大を目指す高校生たちの励みになれば」と期待しています。

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