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2005.03.05

現代GP成果報告フォーラム開催しました

平成17年に採択された本学の現代GPプロジェクト「ITによるIT人材育成フレームの構築」は今年3月で終了します。 3年間の成果を周知するために、平成20年3月5日に現代GP成果報告フォーラムが本学213教室で開催されました。 本学教員、学生に加えて、道内外の大学教員、企業の方など、合計90名ほどの参加がありました。

最初に、北海道大学大学院宮永喜一教授から、来賓の挨拶として、本学とのかかわり、本学と北海道大学のeラーニングの取組みの紹介がありました。

基調講演では、本学の冨士教授から、北海道情報大学におけるeラーニングの取組みの経緯と変遷、本学の現代GP活動の概要、学習者適応型eラーニングの必要性とその特徴、正規授業での取組みなどが報告されました。 現代GPで開発した学習者適応型eラーニングシステムPOLITEに息を吹き込みことにより、教育を変えていくことができるという提言がなされました。

招待講演として、電気通信大学大学院教授でe-Learning推進センター長、国際交流推進センター長の岡本敏雄教授から、「高等教育機関におけるeラーニングの役割と課題」についての講演がありました。北海道情報大学のeラーニングの取組みの紹介の後、 我国を取り巻く教育文化の問題、日本のeラーニングが置かれている技術的基盤、社会的基盤、社会的受容性などの現状の厳しさが指摘されました。それらを克服するために、将来のeラーニングの新しいアーキテクチャと今後の方向性が示されました。

ITSSユーザー協会専務理事、スキルスタンダード研究所代表取締役の高橋秀典氏から、ITSSの新しいバージョン(ITスキル標準V3)の紹介があり、本学のITSSに基づくラーニングポートフォリオの改良の必要性が指摘されました。

谷川教授と藤井教授から、演習型eラーニングの正規授業への取組みの報告と現代GPで開発したPOLITEのシステム機能と学習効果の両面からの評価結果についての報告がありました。

山北准教授の司会にもと、学生の生の声の紹介がありました。経営ネットワーク学科2年生の紺谷君は、自分が受講したPOLITEの機能をわかりやすく説明し、受講した感想を述べていました。インタビュー映像で、6名の学生の生の声が紹介されました。 先生とのコミュニケーションが欠けるのではないかという指摘もありましたが、自分のペースで理解できるまで学習できる点がよいなど、eラーニングに肯定的な意見が多くありました。教材開発に関わったシステム情報学科4年生の小田君は、 どのような思いで教材を開発してきたのかを熱く語ってくれました。

質疑応答では、岡本先生から、eラーニングと対面講義にはそれぞれに特徴があるので、その特徴を生かした講義が重要であることが指摘されました。冨士先生から、生身の先生とのコミュニケーションを補うためにメンタリング機能を充実することが必要であるとの意見が述べられました。 最後に、学長から、現代GPの成果を今後学内に普及していくことが重要であるとの指摘がなされ、フォーラムが閉じられました。

フォーラム会場の様子
来賓挨拶:北大・宮永教授
基調講演:冨士教授
招待講演:電通大・岡本教授
プレゼン発表:ITSSユーザー協会・高橋専務理事
プレゼン発表:谷川教授
プレゼン発表:藤井教授
司会:山北准教授
学生発表:紺谷君
学生発表:小田君

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