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2025.10.02
#トピックス

情報メディア学科の伊藤正彦教授が国際会議 IEEE ISCT2025で基調講演

インドネシアのバリ島で9月16日~18日に開催されたのコンシューマーテクノロジーに関する国際会議 IEEE ISCT2025 (IEEE International Symposium on Consumer Technology) で、情報メディア学科の伊藤正彦教授が “Information Visualization as a Communicative Medium” というタイトルで基調講演を行いました。

現地での伊藤正彦教授

【ISCTとは】
ISCTは、AI、IoT、XR、スマート家電や車載技術、医療・健康、エネルギーなど、幅広い消費者向けテクノロジーに関する研究成果を、発表・議論する国際会議になります。

【伊藤正彦教授 基調講演概要】
タイトル(日本語)
「コミュニケーションメディアとしての情報可視化」

概要(日本語)
情報可視化はこれまで、データを視覚的に表現する技術として発展してきた。しかし本講演では、それを単なる表現技術としてではなく、「コミュニケーションの媒体」として捉える視点を提示する。すなわち、情報可視化は「データと人」「データとデータ」「人と人」をつなぐためのインタラクティブな仕組みとして機能する。 
本講演では、この視点を示すために近年の研究事例を通じて三つの側面を取り上げる。第一に、データと人のコミュニケーションとしての可視化である。膨大で複雑なデータを対話的に分析し、パターンや傾向を理解する過程において、可視化はユーザが複雑な現象を理解する助けとなる。第二に、データとデータのコミュニケーションである。異なる種類やソースのデータを可視化によって統合することで、相互の関連性が見出され、新たな知見や解釈が可能となる。第三に、人と人のコミュニケーションである。可視化を共有する環境は、協働的な探索や議論を促進し、知識や理解を他者と共有するための基盤となる。 
これらの事例を通して、本講演では、情報可視化がどのように人やデータの間に橋をかけ、理解や協働のプロセスを支えているのかを提示していく。

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