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- 2025.10.24
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2025年度北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)に本学学生のプロジェクト3件が採択

2025年度北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)にて大学院経営情報学研究科 クリエイティブメディア分野 修士1年 宮内 康希さん(平山晴花研究室所属)、情報メディア学部 情報メディア学科 4年 石垣 丈さん(伊藤正彦研究室所属)、近津 森生さん(辻順平研究室所属)の3件のプロジェクトが採択されました。
●宮内 康希『皮膚を用いたオーディオビジュアルライブシステム「HIFUtoNE」の制作』
●石垣 丈『わかる君:牛の摂食量を記録および可視化するシステム』
●近津 森生『視覚的・競技的に公平な3人対戦型オセロの考案』
2025年度北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)公募結果 |一般社団法人 新雪
新雪プログラムは、北海道在住の25歳未満の若手クリエータから開発・制作テーマを募集するITクリエータ発掘・育成事業です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の実施する未踏事業をモデルとし、採択テーマ1件あたり最大150万円が支給されます。採択後6ヶ月の開発・制作期間を経て2026年1月の成果報告会で新雪プログラムでの取り組みについて報告します。新雪プログラムは2023年度から始まり、本学からは 2023年度の2件採択、2024年度の3件採択 に続いて、3年連続で複数の採択となりました。
今年度採択された3名に、新雪で取り組むプロジェクトについてインタビューを行いました。
宮内 康希『皮膚を用いたオーディオビジュアルライブシステム「HIFUtoNE」の制作』

―― 新雪ではどのようなプロジェクトに取り組みますか
私は、皮膚を用いたオーディオビジュアルライブシステムHIFUtoNE(ヒフトネ)の制作を行います。具体的には、人の皮膚の電気伝導率を計測し、そこから感情や心理的な揺らぎを数値化します。そのデータをもとに、音や映像、照明の変化としてリアルタイムに表現するシステムを構築したいと考えています。つまり、“人の内面の動き”をライブパフォーマンスの一部として可視化・可聴化する仕組みを目指しています。最終的には、こうした技術を作品制作にも応用していく予定です。
―― 新雪への意気込みを聞かせてください
多額の支援をいただけるということで、責任の重さも感じています。その分、成果としてしっかり応えられるよう、自分自身が納得できるシステムや作品をつくり上げたいと思っています。与えられた機会に恥じないよう、真摯に取り組んでいきたいです。
石垣 丈『わかる君:牛の摂食量を記録および可視化するシステム』

―― 新雪ではどのようなプロジェクトに取り組みますか
私が新雪で取り組むのは、牛の餌の残量をもとに体調変化を可視化するシステムの開発です。牛の健康状態を判断するためのひとつの指標として、“餌の食べ残しの量”に注目しています。牛舎で餌場の写真を撮影し、その画像からAIを用いて残量を推定し、餌の量の変化から体調や食欲の傾向を数値的に捉えることを目標にしています。
システムは、農家の方々が簡単に確認し活用できるものを目指しています。牛乳成分やふんの状態から健康を評価する他の体調管理システムと連携できるようにし、総合的な健康モニタリングを実現したいと考えています。
―― 新雪への意気込みを聞かせてください
最終的な目標は、実際の農家で“現場運用できるシステム”を完成させることです。そのために試行錯誤を重ねながら、実用的な形に仕上げていきたいと考えています。プロジェクトマネージャーの先生方のご指導をしっかり受けながら、全力で取り組んでいきたいです。
近津 森生『視覚的・競技的に公平な3人対戦型オセロの考案』

―― 新雪ではどのようなプロジェクトに取り組みますか
「3人で遊べる新しいオセロの開発」というプロジェクトを進めます。 通常のオセロが持つ“公平性”と“シンプルさ”をそのままにしながら、3人で遊べる新しいルールと盤面を設計しています。通常の2人用オセロとは異なり、盤面を立体的にすることで三者が対称的な位置関係でプレイできるように工夫しています。
現在は、ピラミッド状の立体ボードを試作中で、3人が互いに干渉しながらもバランスの取れたルールを模索しています。 現在は立体的な盤面を使っていますが、量産や普及を考えると、平面化も視野に入れています。より多くの人が楽しめるよう、製作コストを抑えながら改良を重ねていきたいです。
―― 新雪への意気込みを聞かせてください
現状ではまだルールが完全に固まっていないため、公平性の検証を重ねながら、“みんなが楽しめて価値のある3人オセロ” に仕上げたいと考えています。せっかくこの新雪プロジェクトに参加できたので、与えられた環境の恩恵をしっかり受けつつ、最後まで全力で取り組みたいと思っています。

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