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2026.04.27
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三陸沖の地震が宇宙にも影響、柿並教授が解析

 北海道情報大学情報メディア学科の柿並義宏教授が、4月20日の三陸沖を震源とする地震(最大震度5強)の影響が宇宙に達していた様子を解析しています。地震発生後、地球上空300キロに広がる電離圏と呼ばれるプラズマ層での電波の乱れが生じたことを、国土地理院のGNSS(全球測位衛星システム)データから導いています。

 地震は20日午後4時52分ごろに発生、青森県で震度5強、北海道でも函館市と新冠町で震度4を観測するなど広範囲で揺れ、東北から北海道にかけて津波を観測しました。震源は三陸沖で、地震の規模はマグニチュード7.7でした。

 柿並教授によると、マグニチュード6.5以上の地震は空気が押し上げられて、上空で電離圏擾乱(じょうらん)と呼ばれる電波の乱れが生じることが知られており、今回も国土地理院のデータをダウンロードして解析を進めています。

 GNSSは衛星から地球の観測局へ発される電波を用いて測位します。地震で発生した津波から出た音波は電離圏まで届き、そこあるプラズマを揺らします。そのため、電波が乱れます。電波の乱れをとらえることは、音波を見ているのと同じことになります。

 地球表面の音波が高度300キロに達するまで8~9分かかり、今回の地震での電離圏での電波の乱れはこれまでの速報的解析で最初に観測してから9分程度は続いたとみられています。乱れが起き始めてから強い反応を示す赤い点の域が時間の経過とともに震源から遠ざかるのは、音波が伝わる様子を表しています。

 電離圏擾乱は震源での津波の振幅状況をリアルタイムで正確に予想できることが特徴で、柿並教授は「防災情報として有用な情報になる」と話しています。

 柿並教授は、本学に2027年4月開設予定の情報理工学科で「環境情報・シミュレーション研究室」の担当教員の一員です。自然災害を計測してどういうことが起こっているかを調べる研究などを進めています。

 柿並教授の今回の研究への問い合わせは、下記の本学入試広報室広報課へご連絡ください。

 koho@do-johodai.ac.jp

地震の影響による電離圏擾乱の解析を進めている柿並教授。最初は乱れが出始めた画像で震源(赤い星)周辺が黄色やオレンジ色になっている

電離圏擾乱が観測され始めてから1分ごとのデータ3枚で、赤い点の域が動いていく様子が分かる

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