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2026.11.04
#トピックス

「あなたには、どんな音が見えますか」――遠藤留那さん(情報メディア学科・4年)が卒業制作展「幽霊盤展(GHOST RECORD)」を開催

本学情報メディア学科4年の遠藤 留那(えんどう るな)さん(安田 光孝研究室)が、2026年11月14日(土)、15日(日)の2日間、札幌市中央区のONE DAY PORTMANSで卒業制作展「幽霊盤展(GHOST RECORD)」を開きます。展示するのは、傷や汚れで聴けなくなった「ジャンクレコード」を、デザインの力で作品としてよみがえらせたものです。

レコード集めが大好きだという遠藤さんに、このテーマにたどり着いた理由や、制作の苦労、展示にかける想いをお聞きしました。

「もったいない」レコードを、デザインで再構築

遠藤さんが素材に選んだのは、ネットで安く売られている「ジャンクレコード」です。ひび割れやカビで聴けなくなった盤や、ジャケットがボロボロになった盤で、買い取りに出しても0円になるものもあります。こうしたレコードをデザインで再構築し、「あなたにはどんな音が見えますか」と問いかけるのが、今回の展示です。

作品の表現はさまざまです。レジン(固めると透明になる樹脂)で「レコードから何かがあふれ出した」様子を表した作品。スマートフォンのアプリでかざすと、AR(拡張現実)でジャケットから一瞬だけ幽霊が現れる作品。レコードをキャンバスにして、アクリル絵の具でイラストを描いた作品もあります。現在は、レコード14枚ほどを使った大きな作品も制作中です。

「好き」と「学んできたこと」を組み合わせて

――このテーマにしたきっかけを教えてください

もともとレコードを集めるのがすごく好きで、それを卒業制作に使えないかと考えました。大学ではずっとデザインを学んできたので、レコードとデザインを組み合わせたら面白いのではないか、というところから始まりました。

実はレコードプレーヤーは最近買ったんです。実際にレコードプレーヤーで聴いてみたら、思ったよりずっと音がよくて、針が当たる音や擦れる音までいいなと思いました。そこからすっかりのめり込みました。

そんななか、去年、ゼミの先輩が卒業制作で個展を開いているのを見て、自分も個展をやってみたいと思っていたんです。

――「幽霊盤展」という名前には、どんな意味があるのですか

最初は「70年代に作られたけれど、誰にも聴かれなかったレコード」という設定で、そこからこの名前が生まれました。その後テーマは変わりましたが、名前が気に入っていたので残しました。「どんな音が見えますか」という、音を目に見える形にするイメージで作っています。

アナログならではの難しさと楽しさ

――制作で苦労したことは何ですか

一番大変だったのは、テーマの変更です。最初は「70年代」にこだわりすぎて、せっかく作ったデザインもテーマに合わないとやめてしまったりしました。中間発表でもそこを指摘されて、テーマに合わせすぎず、自分の作りたいものを作ろうと切り替えました。

レコードに絵を描くのも初めてで、画材選びはゼロから試行錯誤でした。ポスカで描くと、レコードの溝に沿ってにじんでしまうんです。アクリル絵の具はにじみませんが、色が乗りにくくて3~4回重ね塗りしています。レコードを切ったり曲げたりするには、ドライヤーで温めないといけません。レコードは意外と丈夫で、どんなときに強くて、どんなときに弱いのかを知れるのも楽しかったです。

――作ってみて、どんな手応えがありましたか

大学ではWebデザインやデジタルで絵を描くことが多かったので、久しぶりにアナログに触れました。できたものを手で触ると凸凹が分かって、デジタルとは違う良さがあります。アナログも楽しいなと思いました。

作品を大学祭のゼミ展示で飾ったとき、「全部違う人が作ったのかと思った」と言われたんです。それだけいろいろな雰囲気の作品があります。ゼミ展示では自分の作品だけが異質な雰囲気でしたが、個展ではその異質さを前面に出したいと思っています。

世界観に合う会場で、待っています

――会場はどのように選んだのですか

「幽霊盤展」という名前に合う場所がいいと思って、たくさん調べました。ONE DAY PORTMANSは雰囲気がとてもよくて、少し遠いですが雰囲気重視で選びました。連絡したらちょうど空いていて、ラッキーでした。会期中は2日間とも会場にいる予定です。

――来場を考えている方にメッセージをお願いします

いろいろな表情の作品があるので、見ていて飽きない展示になると思います。どう感じるかは、あなた次第です。このレコードはもともとどんな音だったんだろう、と想像しながら見てもらえたら嬉しいです。会場では、遠藤さんが持っているレコードをBGMとして流します。1日目と2日目で曲を変えて、雰囲気も変える予定ですので、2日間、ぜひ会場に足を運んでください。

開催概要

項目内容
展示名幽霊盤展(GHOST RECORD)
日程2026年11月14日(土)、15日(日) 10:00~18:00
会場ONE DAY PORTMANS 〒064-0921 北海道札幌市中央区南21条西14丁目3-14 地下一階 ※札幌市電「電車事業所前」(徒歩1分)、「中央図書館前」(徒歩3分)
入場料無料

 

 

レコードに描いた作品を手に持つ遠藤さん
遠藤さんがデザインしたフライヤー

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