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2026.10.16
#トピックス

米田真都さん(情報メディア学科・4年)がスネアドラムのフォーム改善ツールを【精密工学会北海道支部学術講演会】のポスターセッションで発表

精密工学会北海道支部学術講演会(2026年8月29日、北海道科学大学)で、本学情報メディア学科4年の米田 真都(よねた まなと)さん(藤原 孝幸 研究室)が「画像認識を用いたスネアドラム独習支援システムの開発」についてポスター発表を行いました。この研究は、画像認識システムを使ってスネアドラムを叩くときのフォームを分析し、改善を支援するツールです。

中学校から打楽器を続けてきた米田さんならではの視点が詰まった研究について、お話しをお聞きました。

スマホ1台で「肩の力み」を見える化

スネアドラムでは、力が入ると叩くときに肩が上がり、フォームが崩れやすくなります。米田さんのツールは、スマートホンのカメラで演奏者を正面から撮影し、左右の肩の動きをリアルタイムで検出します。

最初の数秒間で、いつも叩いているフォームの肩の位置と傾きを記録し、そこから右肩・左肩がどれだけ動いたかを判定するので、体格や肩の傾きに個人差があっても同じように使えます。

モーションセンサーを使う先行研究もありますが、それには多くの機材をそろえる必要があります。米田さんは若者向けに「スマホ1台でもできるもの」を目指し、画像認識を選んだといいます。

今後はスマートホン用アプリの制作や、左右のスティックの高さの検出にも取り組む予定です。

「一人で練習する中高生など若者の力に」

――このテーマを選んだきっかけを教えてください

卒業研究は、自分が興味のあるものでないと続かないと思いました。中学校から吹奏楽でパーカッションを続けてきたので、音楽と画像認識を組み合わせられないかと考え、フォーム改善のアプリ開発にたどり着きました。

――どんな人に使ってほしいですか

パーカッションを始めたばかりの中学生や高校生です。鏡を見ながら練習する方法もありますが、そもそも正しいフォームが分かっていないなかで練習をしても、自分の癖には気づきにくいんです。そもそも全身鏡がない学校もありますし、パーカッションを教えられる先生も多くはないので、一人でも練習できる支援をしたいと思っています。

――開発で苦労した点はありますか

体が前後に動くと、画像上では肩が上下したように見えてしまうことです。藤原先生の助言で、両肩を結ぶ線の長さとの比率で判定するようにしました。その上で、肩の線の傾きから、どちらの肩が上がったかを判定しています。

また、背景に写った人や物を誤って検出しないよう、カメラに一番近い人だけを認識する工夫もしました。

自分で試してみたときに、「こんなに肩に力が入っていたんだ!」と驚きました。打楽器歴は10年近くになりますが、誰にも指摘されたことがなかった癖に実際に気づくことができました。

発表で得た「新しい視点」

――ポスター発表の反響はいかがでしたか

音楽経験のある方や打楽器に関心のある方が、よく足を止めてくれました。システムよりも、「なぜ肩が上がるとダメなのか」といった音楽面の質問が多く、意外でした。

「こういうものがあれば、お金を払ってでも使いたい中高生はいそう」と、テーマを評価していただいたのも嬉しかったです。

――発表を経て気づいたことはありますか

今は肩の動きを画像上のピクセルでグラフ化していますが、実際に何ミリ動いたかはまだ検証できていません。自分では「肩が上がっていることが分かれば十分」と思っていました。でも使う人の立場になると、現実の動きの大きさも分かった方がいい、この学会で質問を受けることで自分にはなかった視点に気づけたのが一番の収穫です。

――今後の目標を教えてください

スティックの検出や、スマホで使いやすい画面デザインにも取り組みたいです。これからのゼミでは、みんなに同じ条件で叩いてもらい、データを集める予定です。

ポスターセッションの会場の様子

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