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2026.10.19
#トピックス

「夢中なのは私も同じだった」――杉中俊太さん(4年)が「SMFコトバワークショップ2026」2度目の挑戦で企業賞に

学生限定のキャッチコピー講座「SMFコトバワークショップ2026」(2026年10月3日、Sapporo Business HUB)で、本学情報メディア学科4年の杉中 俊太(すぎなか しゅんた)さん(安田光孝研究室)が、ULUCUS PARK賞を受賞しました。この賞は、今回の課題を出した企業「ULUCUS PARK」社が、学生のコピーの中から選んだものです。受賞したコピーは「夢中なのは私も同じだった」です。

昨年に続き2度目の参加となった杉中さんに、コピーに込めた思いや、卒業研究、大学の外で経験を積む大切さについてお聞きしました。

 

子どもではなく「親」に焦点を当てたコピー

今年のワークショップは、「マルチスポーツ教育」(12歳までの子どもが複数の運動を経験し、体と心の両方を育てる教育方法)に取り組むULUCUS PARK社のキャッチコピーを考えるテーマが与えられました。

参加者は一人2本のコピーを作ります。杉中さんが最初に発表したのは、「よく食べるようになったね。よく寝るようになったね。よく笑うようになったね。」です。通い始めた子どもの変化を、親の目線で表しました。
そしてもう1本が、ULUCUS PARK賞に選ばれた「夢中なのは私も同じだった」です。

「目をつぶったときに、情景が浮かぶか」

――受賞したコピーは、どのように生まれたのですか

企業の方は、「お金を出すのは親なので、親に理解してもらうことが一番大事だ」と話していました。そのため多くの学生が、子どもの成長を魅力的に表すコピーを考えていました。最初の発表の後、自分のコピーも他の人と似ていると感じて、チームの仲間と相談して、もともとは出す予定のなかったこのコピーに切り替えました。

講師の方に「視点を変えてみよう」と助言をもらい、親にとっての喜びは何だろうと考えました。そこで、夢中になっている子どもを見ているうちに、いつの間にか親も夢中になっているのではないか、と気づきました。

最初は「夢中なのは私の方だったかもしれない」という、親だけに焦点を当てた言葉でした。チームを担当した講師の助言もあり、子どもも夢中になっていることが伝わる「私も同じだった」にしました。親と子が一緒に楽しんでいる様子が浮かぶようにしたかったんです。

――参考にした考え方はありますか

午前のレクチャーで、講師の遠藤誠之さんが「目をつぶったときに、どんな風景や情景が浮かぶかを考えてほしい」と話していました。今回は、それを一番大事にして考えました。

賞をいただいたとき、ULUCUS PARK代表の赤坂 慧さんは「実際に、子どもの試合で夢中になって応援している親は多い。それを見たこともないのに、想像力だけで共感させてくれた」と評価のコメントをしてくださいました。

――受賞の瞬間はどうでしたか

去年は何の賞も取れず、初心者だから当然だと思いつつも、心の中では悔しかったんです。何時間もかけて考えたコピーで、愛着もありました。今年はリベンジのつもりで来ていました。

ULUCUS PARK賞は最後に発表されたので、今年もダメだったかと思っていたら、急に自分のコピーが出てきて震えました。参加できるのは学生のうちだけで、今年が最後の参加だったので、後悔のない結果になりました。

――2回の参加で得たものは何ですか

3年生のときの私は、詩のようにかっこいい言葉を使いたがっていました。でも、余計なものを切り落としていくと、最後に「結局何を伝えたいのか」という根幹だけが残ります。難しい言葉や英語など、伝わりにくい部分は取り除いた方がいいコピーになると学びました。広告を見るのは一瞬なので、パッと見て伝わることが大切です。

受賞時の杉中さん(左)とULUCUS PARK代表の赤坂氏(右)

コピーも手紙も、「人の心を動かすデザイン」

――普段は何を学んでいますか

大学では主にデザインを学んでいます。私は、デザインとは課題を解決することだと考えています。今回のように、企業の課題を受けてコピーを考え、それを見た誰かが「やってみようかな」と心を動かして行動する。コピーもデザインの一つだと思ったのが、参加した理由です。

――卒業研究のテーマを教えてください

手紙を題材にしています。SNSで簡単にメッセージを送れる時代ですが、手紙には独特の良さがあります。もっと身近に手紙を書いたり、関心を持ったりしてもらえるような制作に取り組んでいます。

きっかけは、アルバイト先の上司が退職するときに手紙を書いたら、とても感動してもらえたことです。自分が生み出したもので誰かが喜んだり感動したりすることに、すごくやりがいを感じます。制作した作品は、ゆったり読んでもらえるカフェで、11月中旬以降に展示する予定です。

大学の外に出て、経験を積む

――研究室ではどんな経験をしてきましたか

安田先生は「大学で学べることは大学で学び、ゼミでは大学で学べないことを学んでほしい」とよく話していて、インターンやワークショップ、ボランティアなどの情報をたくさん紹介してくれます。このワークショップも、その一つとして3年生のときに初めて参加しました。

3年生の1年間は、企業と連携したプロジェクトでSNSの運用を担当しました。初めてのことでなかなかうまくいかなかったのですが、自分の知らない業界の人と関わる大切さを学びました。知人の起業にあたって会社のロゴを制作したこともあります。

――後輩へのメッセージをお願いします

やりたいことや、なりたい職業が分からないまま、大学生活を過ごしている人は多いと思います。そういう人こそ、大学の外に出て、ボランティアをしたり、いろいろな職業の人と話したりしてほしいです。大学の外でしか学べないことを、学生のうちにやっておくべきだと思います。私がそう思えたのは3年生の冬で、もっと早く気づいていれば、もっと視野が広がったと思います。

リベンジを果たし、笑顔を見せる杉中さん

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